観葉植物にスリット鉢を使ってみた!メリット・デメリット徹底レビュー【成長スピードに違いあり?】

植物育成

観葉植物を育てていると、
どんな鉢を使うかで成長に差が出ることを実感します。
その中でも「スリット鉢」は根の発育を促すといわれ、
園芸好きの間でも注目されています。
今回は、実際にスリット鉢を使ってみた経験をもとに、
メリット・デメリット、
使ってよかったこと・悪かったこと、
成長スピードの変化、種類の違いなどを詳しくご紹介します。


スリット鉢とは?


スリット鉢とは、
鉢の側面や底面に縦方向の切り込み(スリット)が入った植木鉢のことです。
この切り込みにより、
従来の鉢とは異なる根の成長パターンを促進することができます。
一般的な鉢では、
根が鉢の内壁に沿って円状に成長する
「サークリング現象」
が起こりがちですが、
スリット鉢はこの問題を解決する画期的な設計となっています。
サークリング現象とはこんな感じです

引用元:植物マガジン

スリット鉢のメリット

1. 根がグルグル巻きになりにくい(根詰まり防止)

観葉植物を長く同じ鉢で育てていると、
サークリング現象により「根詰まり」を起こしやすくなります。
スリット鉢では、スリット部分から空気が入り、
根が外に伸びようとするタイミングで先端が自然にカットされる
「エアプルーニング」という現象が起こります。
これにより、細かく健康な根が鉢の中で増えていきます。

2. 水はけと通気性が抜群

スリットのおかげで水がスムーズに抜け、
根腐れのリスクが減少します。
特に観葉植物は多湿を嫌う種類が多いため、
水はけのよさは重要ポイント。
蒸れにくく、夏場でも根が傷みにくいという点は大きな利点です。

3. 成長スピードが速くなる

これは個人的な感想ですが、
スリット鉢に植え替えてから
成長が目に見えて早くなった植物が何鉢かあります。
根の状態が健康になることで、
葉の展開スピードも早まりました。


スリット鉢のデメリット

1. 見た目が安っぽい?

スリット鉢はプラスチック製のものが多く、
色や形も実用的なものに偏っています。
部屋のインテリアとして観葉植物を飾る場合には、
どうしても見た目が気になることも。
おしゃれな鉢カバーを別に用意する必要があります。
最近では色合いもおしゃれな鉢が発売されています。

2. 土がこぼれやすい

スリット部分が広めに空いているものだと、
植え替え時や水やり時に土が漏れやすくなることがあります。
特に細かい用土を使う場合は注意が必要です。

※使う用土の粒の大きさによってどのスリット鉢にするか選ぶと良いと思います。

3. 風通しが良すぎて乾きやすい

通気性の良さはメリットですが、
乾燥が早すぎて水やりの頻度が増えるというデメリットにもなります。
忙しい方には手間に感じるかもしれません。


実際に使ってよかったこと・悪かったこと

よかったこと

  • モンステラやフィカスの成長が早くなった
  • 根腐れしにくくなった
  • 根の張り方が均等になり、植え替え時に楽になった

スリット鉢にしてからは、
鉢底から出てくる根の量や張り具合が明らかに良くなりました。
また根がきれいに整理されているため、
従来の鉢のように根をほぐす必要がほとんどありませんでした。
これは植物へのストレスも軽減されるため、大きなメリットだと思います。

悪かったこと

  • リビングに置くには見た目がチープ
  • スリットからコバエが入りやすい
  • 小さいサイズの鉢は安定感がない

外置きや植物棚に置く分には気になりませんが、
インテリア性を求めると見た目の工夫が必要になります。
鉢カバーを使う、バスケットと組み合わせるなど、
工夫次第で問題は解消可能です。

※黒や緑が多いですが最近では色の種類も増えてきているので、
 自分に合った鉢を探すのも楽しみの一つですね!


成長スピードの比較

筆者がスリット鉢と通常のプラ鉢で
同じ種類の観葉植物(ポトス、ゴムの木、パキラなど)を育てたところ、
以下のような結果に。
ほかにも乾燥地帯に生息するアガベをはじめとする
多肉植物や塊根植物にはもってこいです。

鉢の種類成長スピード(半年間)葉の色根の張り方
スリット鉢約1.3倍の成長濃い緑均等で密集
通常プラ鉢通常のペースやや黄緑偏りあり

根の状態がよくなると、葉の色つやにも影響があるようで、全体的に元気な印象になりました。


スリット鉢の種類と選び方

1. 標準タイプ(一般的な形)

2. 深鉢タイプ(根が深く伸びる植物向け)

  • パキラ、シュフレラ、ゴムの木におすすめ
  • 水持ちも少し良い
  • 例:プレステラ 深型(アマゾン)

3. 浅鉢・平鉢タイプ(多肉や小型植物向け)

  • 幅広で浅い
  • 根が浅く広がるタイプの植物に

4. 自立式スリット鉢(底上げ構造)

  • 通気性に優れ、鉢底からの空気循環がよい
  • 根腐れしやすい植物に◎

まとめ:観葉植物の健康な成長にはスリット鉢が効果的!

スリット鉢は見た目こそシンプルですが、
植物にとっては快適な環境を整えてくれる強力なツールです。
特に初心者の方ほど、
最初からスリット鉢を使っておくと
根腐れ」や「生育不良」のリスクを回避しやすくなります。

筆者おすすめのスリット鉢はこちら:

ちなみに
少し湿らせた用土を使うと粒同士がくっついてくれるので、
スリットの幅が大きいものでもスリットから
零れ落ちるのを幾分抑えることができます!

鉢底に用土を敷く時限定ですが・・・)

気になる方は一度ためしてみてください!

観葉植物の成長に伸び悩んでいる方は、
ぜひ一度スリット鉢を取り入れてみてはいかがでしょうか?
園芸に関すること(育成の過程、方法、使った資材等)を
みなさまと共有してお役にたてればと思いますので
次回もまたのぞいてみてください!

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